ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第29章 人海戦術
コンコンコン___
「ひ〜なぁ〜?」
あ、来た…
相変わらず早い、すぐ来るんだから。
でもまだ本気で怒ってなさそう?
って足音の数多いな…
まさかみんな来たのかな?
とりあえず、布団に隠れよ。
「そうやってまた隠れて、俺に会いたかったのか会いたくなかったのかどっちなんだ?自分から出てきたら怒らないから。早く出ておいで。」
出るもんか…
「はぁ…。出ないつもりなのか?そろそろ身体限界だろ。早く出てきなさい。」
五条先生の声が変わり始めた。
鬼レベル2だな。(全5段階)
「なぁ?聞いてるか?いつまで待たせる。これが最後だぞ、出てこい。」
1レベルアップ…
「…はぁ。」
あ、やばっ…
と思ったら、
バサッ!!!
と布団を引き剥がされた。
そして、腕を掴まれて身体を無理やり起こされた。
「ひなっ!!」
ビクッ!
「お前は何がしたいんだ!!先生たちが来てくれてるのに、今日はごはんも食べない、吸入にも行かない、布団からは出てこない。どういうつもりだ!!治す気あるのか!?」
もう完全に怒ってる。
だけど、もとはと言えば修学旅行に行かせてくれないのが悪いんじゃん!