ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第30章 意地っ張りの代償
すると、少ししてまこちゃんと神崎先生が来てくれて、
「ひなちゃん、頭上げるね〜。」
とまこちゃんが氷枕を敷いてくれて、
「ひなちゃ〜ん、マスクつけるよ〜。」
と神崎先生に酸素マスクをつけられる。
「ハァ…ハァ…コホコホコホッ……」
少し前まではなんともない気がしてたのに、結構苦しくてしんどい…
神崎「熱いくつあるの?」
「39度5分です。」
そんなにあるんだ…
神崎「肺炎かもな、レントゲン撮ろう。まこちゃん、今から行けるか確認取ってくれる?」
冨岡「かしこまりました。」
神崎「レントゲン終わったら血液検査も入れとくよ。」
「はい、お願いします。」
そんな会話が聞こえてくるころ、わたしはもうしんどくてうっすら目を開けてるので必死。
なんとなく怖くなって、ベッドから手を伸ばして五条先生の白衣を掴んだ。
すると、五条先生が手を握って頭を撫でてくれる。
「ひな〜?しんどいけど熱下がるまで少し頑張ろうな。寝れそうだったら寝たらいいぞ。」
と言われたので、わたしはそっと目を閉じた。