ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第32章 初潮
宇髄「……五条、ひなちゃん、、、」
突然、宇髄先生が静かにそう言った。
でもそれだけで、何を言わんとしてるのか、どういうことなのかわかった。
「宇髄先生、本当ですか…?」
宇髄「あぁ…。ただ…、蓮先生、ちょっと見てもらっていいですか?」
と蓮先生もひなの脚元に移動して確認する。
蓮「うーん、確かに裂けた後はあるけどこれは…。五条先生、先生も見ておく?婦人科の経験はそんなにないでしょ。」
婦人科は研修でしか経験がないから確かに勉強しておきたい。
それに、何といってもひなの身体を知っておきたい。
俺も脚元に移って見てみると、ひなの処女膜は裂傷した痕があった。
ただ、その割には穴が小さいし、例に見ないような形をしていた。
蓮「宇髄先生、指入りそう?試してみて。」
宇髄「はい。」
と宇髄先生が指を入れて内診する。
宇髄「入りますけどかなりきついですね。無理に入れるのは可哀想です。あと、あまり伸びません。」
蓮「となると…。恐らくだけど、ひなのちゃんは処女膜閉鎖症だったんだと思う。そこに、無理矢理入れられて破れて穴ができたんだ。だから、裂傷の仕方がいびつで穴も小さいんだね。この傷痕は、本来なら裂けた時に縫合もきちんとしておかなきゃいけないレベル。相当痛い思いしたんじゃないかな。」
「そんな…」
きっと、ひなもわけがわからずアイツに襲われたんだ。
何をされてるかもわからないまま。
どんなに怖くて痛かったことか…
こんなところにまでアイツの傷が残って…