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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第32章 初潮

-五条side-




〜小児科医局〜




神崎「五条先生!ひなちゃん、生理来たって!?」




医局に戻ったら黒柱大集合。

みんなひなに何かあればすぐ小児に集まるな…

まぁ、ありがたいけど。




「はい。」



藤堂「おめでとうだね。大人の階段ひとつ登ったね。」



宇髄「ひなちゃん、今は落ち着いてるか?」



「えぇ。さっきまた痛み出したみたいなので、薬飲ませてもう寝かせてます。」



宇髄「検査で子宮組織の異常は見られなかったが、貧血は気になるな。ヘモグロビン値がさらに下がってたから。それと、過去のトラウマもどの程度のもんなのか…」




ひなの処女膜の話も宇髄先生が既にしたんだろう。

みんな何とも言えない表情をしてる。




工藤「それにしても、気失うまで我慢しなくていいのにな。恥ずかしくて言えなかったのか?」



「いや、ひなは病気かと思って怖くて黙ってたんです。あいつ、生理のこと知らなくて。」



『え…?』




さすがにそういう反応になるよな…




藤堂「学校で習ってなかったの?」



「まだ学校に行ってない時か、入院してる間に授業があったんだと思います。受精の話は習ったようですし。さっき、一通りのことは説明してきました。」



神崎「そっか、ひなちゃん生理知らなかったか。今どきの中学生でも友達同士では恥ずかしくてそういう話しないのかな。高校生だと普通に隠さず話すよね。」



宇髄「ナプキンの付け方とかわかってるのか?」



「それは、まこちゃんが教えてくれるみたいです。しばらくはトイレ行く時も付いてって教えてくれるって。」



工藤「頼りになるね、まこちゃんは。ひなちゃんのお姉さん代わりだな。」




本当に、まこちゃんには頭が上がらないくらい感謝してる。

もちろん、黒柱の先生たちにも。

俺1人じゃ、ここまでひなを守り支えるなんて、きっとできてなかった。


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