ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第38章 大事なお話①
_____3日後
「ケホケホッ……スー…ケホッ、ハー…スー……」
藤堂「少しマシにはなったけど、まだ苦しいね。」
さっき、ICUから病室に移ってきた。
早く帰りたかったのに、生理が重くて、喘息も悪化して、熱が下がるまでICUすら出られない状態だったみたいで、今日やっと熱が下がったところ。
病室に戻ってきて、さっそく藤堂先生の聴診を受けた。
「咳が止まったら帰れますか?ケホケホッ」
って聞いてみたら、
「ひなちゃん本当に帰りたいんだね笑。でもごめんね。今回はちょっとすぐには退院できそうにないんだ。」
「え?そんな…ついこの前まで元気だったのに。」
「うん。でも喘息が酷くなっちゃったから。それに、ちょっと治療が必要になりそうなんだ。」
「治療…?なんのですか…?」
「詳しいことはまた生理が終わったらお話するね。まずは、ゆっくり休んでもう少し体力回復しよう。」
と藤堂先生は布団をかけてくれた後、医局に戻ってしまった。