ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第38章 大事なお話①
それからさらに3日後…
藤堂先生と宇髄先生が2人揃って病室に来た。
藤堂「ひなちゃん、これから大事なお話があるんだけどいいかな。」
大事なお話…
宇髄先生も来てるってことは、喘息や貧血の話じゃなさそう。
藤堂先生が言ってた治療の話だろうけど、なんなんだろう…
少し背筋を伸ばしてコクッと頷いた。
藤堂「今回、ひなちゃんは生理になってお腹が痛くて倒れちゃったよね。そして、3日間高い熱が続いた。」
「はい…。いつ具合が悪くなってもおかしくないって言われてたので仕方ないですよね。生理になると貧血も酷くなるみたいだし。」
藤堂「うん、そうだね。確かにその通りなんだけどね、実は今回熱が出た原因ははっきりしていて、生理の血がひなちゃんの膣の入り口に炎症を起こして熱が出たよ。」
「膣の入り口に炎症…?」
藤堂「うん。ひなちゃんは処女膜ってわかるかな?聞いたことある?」
「いえ、わかりません…」
藤堂「膣の入り口辺りにヒダ状にある粘膜なんだけどね、ひなちゃんはこの処女膜がなんらかの原因で傷ついて、その傷がちゃんと治らないまま形も変になっちゃってる。だから、生理の経血によって炎症が起きて、さらに、炎症が起きたせいで高い熱も出てしまったんだ。」
「そうですか…」