
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第38章 大事なお話①
藤堂「ちょっと難しい?わかりにくいよね。もう少し説明した方がいいかな?」
正直あまりよくわかってない。
よくわからないし、頭にも入ってこない。
そろそろわたしの身体が本能で情報をシャットアウトし始めてる。
でも、それはいつものことだし、先生は丁寧に説明してくれてる。
「大丈夫です…」
藤堂「そしたら続けるね。それで、この処女膜の炎症なんだけど、恐らくこれから生理が来るたびに起きると思う。もしかすると、生理じゃなくても悪さする可能性だってある。だからね、傷ついた処女膜を綺麗に治すために、手術をするよ。」
手術…
どれだけシャットアウトしててもその言葉だけはハッキリ聞こえた。
そして、手術まではさすがに予想してなかった。
自分の身体にメスが入るなんて、そんなの、怖い…
「手術…は、絶対しないといけないですか…?」
そう言った声がすごく震えてた。
藤堂「そうだね。今すぐ明日にもってわけではないけど、遅くとも次の生理が来る前にはしないといけないかな。」
ここから先の記憶はほとんどない。
手術は宇髄先生が担当するって、そんなに時間もかからないって言ってた気がする。
でも、手術は手術。
そんなのやりたくない…
