ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第4章 主治医と看護師
そして、いつの間にやら診察は終わったようで、
「今まで病院に通ったことはあるか?」
と突然聞かれた。
もちろん首を横に振る。
「咳が止まらなくなったり、苦しくなることがこれまでにもあっただろ?どうしてたんだ?」
どうしてたと言われても何もしてない。
ただ治まるまで耐えるだけ。
「…いいか?君は喘息という病気なんだ。2日前に倒れたのも、喘息の発作が原因。しばらく入院して治療するが、この病気とは今後もずっと付き合って行くことになると思う。だから、しっかり向き合ってほしい。放っておくと命にも関わってくる。現に2日間意識がはっきりしなかった。わかったか?」
え…?
それって、ここへ来てもう3日目ってこと…?
そして、わたし病気なの………?
突然のことに頭も心もついていかない。
「この後、いくつか検査を受けてもらう。寝てる間に済ませたのもあるが、まだやらなきゃいけないことがあるんだ。準備ができたらまた来るから、それまでベッドでゆっくりしてなさい。」
「ひなちゃん、もし何かあったらこのナースコール押してね。そしたらすぐに私が来るからね。」
コクッ…