ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第41章 勉強会
「ひな、ちょっと着替えるからこっち見んなよ。」
「は〜い。」
と言いながら、テーブルに置いてある物を物色する。
これはお茶か〜
あ、これってこの旅館の案内かな?
と冊子を開くと館内図などが載っていた。
温泉は2階にあって、ええっと…
わぁすごい!アイス無料サービスとかある!これ絶対食べよっと!
あとは、これは…、夜鳴きそば?
夜鳴きそばも無料って書いてるけど…
「ねぇ、五条先生?夜鳴きそばってな…うわぁぁぁあ!!」
夜鳴きそばって何?
そう聞こうと思って振り向いたら、五条先生の上半身が裸…
「おい、こっち見んなっつったろ…」
「ごごごごごめんなさい!!」
心臓のバクバクが止まらない…
五条先生の裸を半分見てしまった。
家にいても見たことなかったのに。
とりあえず、顔の向きを元に戻して手で覆う。
はぁ、ドキドキした…
というかまだドキドキしてる…
心臓が騒がしい。
というか、今日と明日ってこの部屋で着替えるのか。
じゃあ、五条先生に着替えてるところ見られちゃうかもしれないの!?
えぇー!!
って考えてたら、
「ひな。もう着替えたから大丈夫だ。お前は何顔を真っ赤にしとるんだ。上半身見たくらいでそんな騒ぐな…。俺はひなの聴診する時騒いだことないだろ。だいたい、こっち見るなって言ったの聞いてなかったのか?いつも聞いてないのに適当に返事するな。」
そりゃ、五条先生はお医者さんなんだから診察の時に騒がないでしょうよ。
でも、そういう五条先生だって今ちょっと顔赤いのに…
「はい、ごめんなさい…」
「行くぞ。」
とスーツをビシッと着た五条先生の後をついて、再びロビーへと向かう。