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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第43章 お楽しみのご飯タイム



「ハァハァ、院長せんせっ、ケホケホッ!すみません…ケホケホッ…スー…ハァハァ、ケホッ‼︎」



「無理に話さなくていいよ。そこの調理場から煙が来てるからだね。ちょっとあっちに移動しようか。」




と、院長先生がわたしを抱っこして、少し離れた椅子に座らせてくれた。




「ここで呼吸整えてみよう。もう煙来ないからすぐ落ち着くと思うよ。ゆっくり深呼吸しようね。」




と背中をさすってくれる。

院長先生にこんなことしてもらって申し訳なくて、一生懸命呼吸に集中して、5分くらいで落ち着くことができた。




「院長先生、ありがとうございました。すみません、もう大丈夫です。」



「蒼先生でいいよ。蓮やりさのこともそう呼んでるでしょ?それよりひなちゃん、温泉入った後あまり水分とってない?お水飲んだ方がいいね。宴会場戻ろうか。」




と背中に手を添えられながら一緒に戻った。



席に戻ると五条先生がいなくて、




藤堂「あれ?ひなちゃん、院長と一緒だったの。五条先生探しに行っちゃったんだよ。大丈夫?具合悪かった?」




と主治医な顔で言われ、




「大丈夫です。ごめんなさい、ちょっとトイレの場所に迷っちゃって…へへっ」




と言うと、




蒼「こらこら、ひなちゃん。嘘はつかないよ。」




って、すかさず蒼先生に言われてしまう。



蒼先生の前で嘘ついても絶対こうなるってなんでわからなかったんだ。

わたしのバカ!!


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