
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第44章 まさかの朝とまさかの進路
「あのー…さっきから何の話ですか?」
藤堂「あれ?ひなちゃん聞いてなかった?夜みんなで夜鳴きそば食べたんだよ。ひなちゃんは寝ちゃってたみたいだけど。その時、またみんなで少し飲んだんだけどね、もう五条先生がすごくてさ。笑」
工藤「ずーっとひなちゃんの話ばっかりだったな。」
神崎「最後は変なテンションで部屋戻っていったから、ひなちゃん襲ってないか心配だったんだよね。笑」
「襲うだなんて大丈夫ですよ。さすがにいくら酔っても五条先生は暴力振るったりはしないかと…。叱って手を上げるのはまた別だし、わたしが悪いし…。」
夏樹「ひなの、今のそういう意味じゃないぞ?本当に国語は苦手なんだな。襲うっていうのは…」
工藤「あぁー!!夏樹、言うな。教えなくて良いから。ひなちゃんまたパニックになるから。」
「…?よくわかんないですけど、それより五条先生…?わたしを置いて夜鳴きそば…?わたしも夜鳴きそば食べたかった。」
せっかくこんなところに来れたのに、わたしだって目いっぱい堪能したかった…
五条先生だけ、他のみんなも、わたしを置いてひどいよ…
五条「そ、そんな顔するなよ…。ひなは起きててもあんな時間にどうせ食べられないし、昨日は疲れてぐっすりだったろ?」
「ずるい…、五条先生だけ。アイスもちょっとしか食べさせてもらえなかったのに…。ぴえん。」
涙はこぼしてないけど目は潤んじゃう。
五条「ぴ、ぴえんって…。わかったからもうそんな目で見るな。帰りになんか買ってやるから、な?」
「約束ですよ…?」
