ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第46章 宇髄先生の検査
宇髄「ひなちゃん、ちゃんと教えてくれないか?先生たちはひなちゃんの悪いところを早く治してあげたいんだ。」
「本当に…、大丈夫ですから…。」
と答えた声は震えてて、堪える間も無く涙が出た。
そんなわたしの頬にすかさず五条先生の手が伸びる。
「ひなどうしたんだよ。痛いだろ?なんで隠そうとするんだ…?」
優しい五条先生。
怒ると怖いのに、優しくされたら胸がきゅーっとなる。
「…怖いんです、グスン…。最近身体がしんどいのは、喘息や貧血の症状じゃないかもしれないって自分でもわかってて。いつもと違うってわかってるから怖いんです…。お腹なんて、痛いって言ったらまた手術しなくちゃいけないんじゃないかって、すごく怖くって…グスン。」
「ひなはそういうことをもっと伝えたらいいんだ。そうやって我慢して嘘つくから、怒られるし辛くなるし不安になるし、後で大変なことにだってなるんだろ?前に甘えろって言ったのはそういうことだぞ。みんな身体のことだけを教えて欲しいんじゃない。ひなの気持ちももっと教えて欲しい。」
「ごめんなさい…グスン…ごめんなさい…」
藤堂「謝らなくていいよひなちゃん。怖くて不安だったよね。大丈夫大丈夫。」
と藤堂先生は手を握ってくれて、宇髄先生は一旦お腹にタオルをかけ直してくれた。
五条先生はずっと涙を拭ってくれてる。
「グスン…ハァ……グスン、グスン…」
藤堂「ひなちゃんゆっくりでいいからね。ゆっくり落ち着こう。」
「グスン……、グスン……ハァ…」