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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第46章 宇髄先生の検査

-五条side-




〜小児科医局〜




ひなの検査の後、黒柱が医局に集合した。




宇髄「さ〜て…これはまた困ったな…。」




机の上には、血液検査、心電図の結果にエコー写真、モニターにはMRI、レントゲンの画像が表示されて、みんなそれぞれの検査結果を眺めている。




神崎「心電図は少し気になるけど、前回の検査から変化はなし。レントゲンも問題ない。血液検査は、まぁいつも通りの貧血に炎症反応が少し。で、1番問題なのは…」



「ひなの腹に溜まってるもんです…」



宇髄「五条、みんなに説明できるか?」



「はい…。今、ひなが抱える問題は2つあります。ひとつは、頸管や膣など、粘液の分泌が過剰になっていること。もうひとつは、本来、おりものとして外に排出される分泌液が全て子宮に溜まってしまうこと。どちらも原因はわかりませんが、この2つが重なって下腹部の張りを起こしてました。」



工藤「それって、放っておくとただお腹が張って痛い苦しいだけじゃなく、炎症を起こして内膜症とかにつながるんじゃ?現に、血液検査でも少し炎症反応が出てるし。熱も出るんじゃないか?」



宇髄「正解だ。」



神崎「治療法は?」



藤堂「それに頭を抱えてるところ。まず今やらなきゃいけないことは、溜まった分泌液を外に出すこと。でも、その方法は残念ながらひとつしかない。」



神崎「ひとつ…」



工藤「それってまさか…」



宇髄「あぁ、そういうことだ。刺激を与えて、わざと子宮の収縮を起こし排出させる。」



工藤「そんな、ひなちゃんにそんなこと…」



神崎「他に方法はないですか?」



藤堂「残念ながら…」




医局に重たい空気が滞る。


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