ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第5章 ひなのを襲う恐怖①
「ハァハァ、ごめんなさぃ…ハァハァ、…ゲホゲホゲホッ……ごめ…ゲホゲホゲホッ…」
「大丈夫だから落ち着け。ちゃんと呼吸して。目は閉じるな!」
そんなこと言われても、勝手に視界がぼやけるから…
「まこちゃん、処置室で吸入と点滴すぐ準備お願い!!五条先生と連れてくから!」
え、まこちゃんいるの?
でも、もう目が見えないな。
耳もキーンって聞こえないし…
「ッハァ…ッハァ…ゲホゲホゲホッ…ハァハァ…ゲホゲホッ……ッハァ…………」
「おい、ひな!しっかりしろ!」
「ひなちゃん!お目目開けるよ!寝ないように頑張るよー!」
先生たちなんて言ってるの…?
ごめんなさい、もうわかんない…。
そして、わたしは意識を手放した。