ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第5章 ひなのを襲う恐怖①
~ひなのの病室~
「もう、悠仁…。さっきあんなに怒鳴るから、ひなちゃんびっくりしちゃったでしょ…。」
「…逃げようとするのが悪いんです。」
「そうだけど、怖い夢でも見てパニックになっただけかもしれないし、今はもっと優しくしてあげないと。それに、そんな心配そうな顔して不器用な男だなー。」
「すみません。」
「そしたら、俺は医局へ戻るから。また何かあればいつでも呼んで。」
「藤堂先生、ありがとうございました。」
それから、ひなのの目が覚めるまで、五条はずっとそばについていた。