ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第47章 未知の治療
身体が…、浮いてるみたい…。
ふわふわ…、ほわほわ…。
あんなに押し寄せて来てたものは、一瞬にして消えて、わたしはどこかに連れてかれて…、
すごく不思議…。
真っ暗でも真っ白でもない、無限の空間にいるような、
何も考えられない。身体の力なんて何も入らない。
骨や筋肉なんてあったのだろうかと思うくらいに脱力する。
だけどどこにも落ちていかない。
いや、脱力する身体は重みだけでどこかに落ちてる感じもするけど、どこまでも落ちていく。
一生どこにも落ちないみたいに、どこまでも落ちていく…。
怖い…、わたし、どうなってるの…?
誰か、助けて…。