ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第48章 感度は抜群
-ひなのside-
目が覚めたら真っ暗だった。
なんとなく頭がぼーっとするし、身体も重たい。
でも、目が覚めてよかった…。
治療の時、今まで経験したことのない感覚に襲われて怖かった。
最後は突然ふわっと全身の力が抜けて宙に浮いて、ゆーっくりと背中から暗闇の中に身体が沈んでいく感じ。
なんだか、このまま戻って来れないんじゃないかって思ったのが記憶の最後だった。
「ひなちゃん、起きてた?」
ビクッ…
そーっと病室の扉が開いたので、見回りの看護師さんが来たんだと思ったけど、聞こえてきたのは聞き慣れた声。
小さい明かりがつけられて、優しく微笑む藤堂先生の姿が見えた。
「藤堂先生…」
「身体どう?まだ少し怠いかな。治療頑張ったもんね。」
と言いながら、優しい手がおでこに乗っけられて、
「…グスン、ぅぅ…グスン…」
自然と涙が溢れてきた。
「グスン、グスン…藤堂先生…ケホケホッ…」
「ちょっとしんどいかな?泣かなくて大丈夫だよ。身体起こそうか。」
とベッドの背もたれを起こしてもらって聴診もされた。
目が覚めたら真っ暗だった。
なんとなく頭がぼーっとするし、身体も重たい。
でも、目が覚めてよかった…。
治療の時、今まで経験したことのない感覚に襲われて怖かった。
最後は突然ふわっと全身の力が抜けて宙に浮いて、ゆーっくりと背中から暗闇の中に身体が沈んでいく感じ。
なんだか、このまま戻って来れないんじゃないかって思ったのが記憶の最後だった。
「ひなちゃん、起きてた?」
ビクッ…
そーっと病室の扉が開いたので、見回りの看護師さんが来たんだと思ったけど、聞こえてきたのは聞き慣れた声。
小さい明かりがつけられて、優しく微笑む藤堂先生の姿が見えた。
「藤堂先生…」
「身体どう?まだ少し怠いかな。治療頑張ったもんね。」
と言いながら、優しい手がおでこに乗っけられて、
「…グスン、ぅぅ…グスン…」
自然と涙が溢れてきた。
「グスン、グスン…藤堂先生…ケホケホッ…」
「ちょっとしんどいかな?泣かなくて大丈夫だよ。身体起こそうか。」
とベッドの背もたれを起こしてもらって聴診もされた。