ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第50章 天然な小悪魔ちゃん
「ひな、やっぱり少しゼーゼーしてるから横になってゆっくり休もう。」
フリフリフリ…
ギュッ…
「思春期だから、寂しい…。このままがいい…。五条先生、ぎゅぅして…。」
…っ!! ひ、ひな…っ//
こいつ、相変わらず適当に思春期って使ってるが…
そのおねだりの仕方といい、遠慮気味に抱きついてくるのはどこで覚えたんだ…?
「…ん。じゃあ、もう少しこのままな。」
って頭を撫でてやってたら、
「スー……スー……」
3分もしないうちに、ひなの身体がどんどん俺に寄りかかってきて、あっという間に寝息が。
「ひな?」
「スー……スー……」
さっきまでのはきっと無意識だな。
起きたらどうせ忘れてるんだろう。
ったく、お前は…
ひなが完全に寝落ちしたので、起きないようにベッドに寝かせ、そっと病室を後にした。