ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第51章 モクモクタイム
「ッ…ゲホゲホッ! ……ゴホッ…ハァハァ…ゴホゴホッ…」
あぁ、やっぱり無理だ。
こんな小さい子ができることをできないなんて。
もう疲れた…
「ひな〜?お前バレてないと思ってんのか?次マスク浮かせたらもっかいやり直しだぞ。」
神崎「ひなちゃん、隣で小さい子が頑張ってるんだからズルはダメ!お手本にならなきゃ。はい!頑張るよ〜!」
「んん…っ!!」
って、神崎先生にマスクを押さえられてしまって…
「ゲホゲホッ…、ハァハァ、ゲホゲホゲホッ!! ……ゴホッ…」
しんどい…
発作よりしんどいかもしれない…
もうやだ、早く終わって。
いつもこのランプ消えるの遅すぎる。
「…ッハァハァ…ゴホゴホッ…ハァハァ…ゴホゴホッ!! …ッハァハァ……ハァハァ………ハァハァ……」
今日も格闘すること7分くらい。
やっとランプが消えてくれた。
神崎「はい、ひなちゃんお疲れさま〜!うがいしよっか。」
もう本当に疲れた。
課題しなきゃいけないのに、病室戻ってもこれじゃあすぐできない。
うがいして、ハァハァ言ってる間に隣の智樹くんも終わったみたい。
え?なんかわたしより早くない?