ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
そして、夜ご飯を食べた後、姫島さんが薬を持ってきたんだけど…、やっぱりゼリーは持ってきてない。
これは完全にいじめられてる…。
「ひ、姫島さん…?あの、どうしてもゼリーはダメですか?お水じゃ上手く飲めなくて…。」
「はぁ?私忙しいのに取りに行けってこと?」
「ご、ごめんなさぃ…。やっぱり大丈夫です。で、でも、明日の朝はまた持ってきてもらえると…。」
「は?」
ビクッ…
こ、怖い…。
ダメだ、もう何も言うのやめよう…。
「わたしに指図しないでくれる?で、その薬は飲むの?飲まないの?」
と渡された薬を手のひらに出したまま固まってると、
コンコンコン___
「ひなちゃん、こんばんは。」
藤堂先生が来て、咄嗟に薬を握りしめて隠した。