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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第56章 汚れた身体

-五条side-




さっきのひな、なんかおかしくないか?



今朝は当直明け。

しばらく家ん中放置してたから今日は帰ろうと思ってたら、ちょうど藤堂先生がひなの回診に行くところだったので、着替える前について行った。

でも、ひなの顔見ると元気がなくて、俺が来たのにいつもみたいにわかりやすく喜んでなくて、恥ずかしがり方もいつもと違った。

それに、藤堂先生が目めくったときの下瞼の色、また貧血悪くなってないか…?




「悠仁、今日はこれから家帰るんだよね?」



「えぇ。しばらく帰れてなかったんで、さすがに掃除とかしたくて。ひなの着替えも持って来てやりたいですし。」




更衣室へ行く途中まで藤堂先生と歩きながら会話する。




「そういや、悠仁の部屋しばらく行ってないな。」




藤堂先生は道路をひとつ挟んだ隣のマンションに住んでる。

ひながうちに来るまではよく俺の部屋に来てた。

話がしたくて来ることもあるけど、車はあるし信号ひとつ渡るだけなのに、俺の部屋の方が病院から近いっていう謎の理由で寝泊まりすることも多い。

いつからか合鍵まであるから勝手に出入りしてて、まぁアメリカにいる時から世話になってるし、仲良くさせてもらってるし信頼してるから、どうぞご自由に状態だったが…

ひなと住むようになってからは、気を遣ってくれて来なくなった。


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