テキストサイズ

ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第57章 呼び起こされた過去

-姫島side-




はぁ、もう12時半か。あの子起きてんのかな?



めんどくさい…。



今日は朝から点滴抜かれるし、シーツも汚されるしで散々。

おかげでインシデント報告書かなきゃいけなくなって、本当にたった5日しかないのにやめて欲しい。

わたしは黒柱と近づくチャンスと思って、冨岡の代わり担当してるだけなのに…。



そろそろ薬持って行かないとな。

どうせ飲めないのに、一応持ってって飲んだことにしないと面倒だし。




「はぁ〜。」




と思い腰を上げてあの子の部屋に向かう。




コンコンコン___


「…は?」




いない…、トイレ?

あぁ、もうめんどくさい。

ほんと勘弁して…。

ま、薬置いとけば飲むか。飲まなくてもわたしのせいにはならないよね。



とテーブルに薬を置いて、さっさと次の担当患者のとこへ向かった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ