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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第57章 呼び起こされた過去

-藤堂side-




コンコンコン___


「ひなちゃ…ん…」




いない。



一応布団をめくってみるけど、いない。



テーブルには手付かずのご飯。

点滴は…、抜かれてる。



これはまずい…。



俺はすぐに屋上へ向かった。

非常階段を駆け上がりながら悠仁に電話する。




「はい、五条です。」



「悠仁、すぐ屋上来て。」



「…はい。」




返事する前に一瞬あったコンマ何秒の間で、悠仁は全て理解したんだとわかる。


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