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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第57章 呼び起こされた過去

-五条side-




ひなは何を抱えてる…?

この数日で、一体何があって何を思ったんだ?



屋上には既に藤堂先生がいて、ひなは倒れてなさそう。

すぐに近づいて、ひなの前にしゃがみ込んだ。

ぐったりしつつ小刻みに震える身体に、藤堂先生が白衣を掛けてくれてる。

俺は持ってきたブランケットで、ワンピースのパジャマからむき出しになった生脚を覆った。




「ひな、どうした?ずっといたのか?なんで屋上来たんだ?」




ひなの手を握ると、ひなは一瞬目を見開いて俺の手を払った。




「グスン、グスン…ヒック、触っ…なぃ…で…ヒック…」




触らないで…

ついこの前は離れないでって言ったのに、俺に触れて欲しくない何かがあった。

ひなのことだ。俺が嫌なんじゃなくて、自分に何か問題があると思ってるんだろう。


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