
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第58章 言葉の刃
〜小児科医局〜
藤堂「おかしい…。いろんなことがおかしい。悠仁もそう思うよね?」
藤堂先生がかなりピリついてる。
医局に戻ってきて黒柱会議。
今日のひなのことをみんなに報告したんだが、穏やかな藤堂先生がここまで語気を強めるなんてそうそうない。
でも、ひなを思うと俺も同じ気持ちだ。
「はい…。ここ数日のことは、俺も何か変だと…。」
宇髄「具体的に聞かせてくれるか?」
「例えば、さっき話したひなが"汚れてる"と言ったこと。そんな言葉をひなが知ってたとはどうしても思えなくて。誰かに言われたんじゃないかと思うんです…。」
神崎「確かにそうだけど、でも、誰がひなちゃんにそんなことを?」
藤堂「…姫島さんじゃないかな。」
藤堂先生が冷たく言い放つ。
工藤「姫島?どうして?」
宇髄「心当たりがあるんだな?」
藤堂「はい。いろいろありますが、順に話すとまず一つ。姫島さん、ひなちゃんに薬飲ませてなさそうです。」
『え?』
「藤堂先生、どういうことですか?」
