ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第60章 治療再開
宇髄「怖いか?」
コクッ…
怒られるかと思ったけど、すごく優しかった。
宇髄先生がわたしの肩にそっと乗せる手が優しくて優しくて、途端に申し訳なさでいっぱいになる。
宇髄「大丈夫だ。怖いと思ったら今日はそこまでにしてもいい。最後まで出来なくてもいいから、少しずつ頑張ってみないかな?」
先生たちはわかってくれてる。
あの人にされたことが何なのかわかってるから、治療によって連想されるかもという恐怖があることを理解してくれてる。
藤堂「先生たちは絶対にひなちゃんを傷つけるようなことはしないよ。」
あの人と先生たちは違う。わたしを傷つけたりしない。
それはわたしも同じ気持ちだから、先生たちを拒否するようなこともしたくない。
宇髄「最初に検査するけど、まずは前みたいにエコーをするぞ。エコーは怖くないだろ?だから、パンツ脱いで椅子に座るところまでやってみないか?」
「がんばります…」
宇髄「うん。お利口さん。そしたら、もう一度カーテン閉めるから準備してくれるかな。ゆっくりでいいからな。」
と再びカーテンを閉めてもらうと、意を決してパンツを脱いで椅子に座った。