ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第60章 治療再開
藤堂「ひなちゃん、カーテン開けるね。」
カーテンの向こうでわたしの影でも見えてたのか、椅子に座るとすぐにカーテンを開けてくれた。
椅子に座って緊張する暇を与えないようにしてくれてるみたい。
宇髄「そしたら、椅子動かすな。最初は脚開かないからな。」
と言うと、ウィ〜ンと動いてフラットなベッドに。
宇髄「ひなちゃん大丈夫?怖くない?」
「はい。今は怖くないです。」
宇髄「うん。そしたら、お腹診ていってもいいかな?」
「大丈夫です。お願いします。」
宇髄「もし怖くなったら、すぐ教えてな。」
と宇髄先生はタオルをめくり、温かいジェルをわたしのお腹の上へ。
じわ〜っと広がるジェルの温かさが、今日だけは緊張をほぐしてくれるみたいだった。
宇髄「ん。そしたらリラックスしててな〜」
と宇髄先生がプローブを滑らせていく。