ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第63章 苦い思い出
『いただきます。』
相変わらずの量を食べる先生方2人を前に、わたしはハンバーグ定食のご飯少なめ。
藤堂「ひなちゃんもだいぶしっかり食べるようになったね。」
「ハンバーグ大好きです。」
「ひなおかずばっかり食べるんですよ。ご飯はあまり食べませんよ。」
藤堂「そうなの?ご飯もしっかり食べないと。」
「その、白いご飯が苦手というか、味ないと食べれなくて…」
藤堂「ご飯も味あるよ、美味しいでしょ。ちゃんとよく噛んで味わってごらん。あと、それ子ども用のお茶碗一杯分だからね。残さず食べること。」
「は、はい…」
そうか、先生たちの前で食べると食事の指導が始まっちゃうんだ。
なんか、藤堂先生はもはやお父さんみたいになってるし、うぅ…。