ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第64章 大事な生理
『いただきます。』
優しいお出汁の味に、麺はいつもより長めに茹でてくれてる。
こんなちょっとした気遣いを五条先生は欠かさなくて、こんなにも大きな愛になってるんだなとしみじみ。
「グスン……グスン……」
「どうした、なんで泣くんだ…。しんどいか?痛い?」
「違います。うれしくて泣いてます。五条先生の愛を感じてうれしくて…グスン」
なんでか知らないけど勝手に涙が出てくる。
前に生理で情緒不安定になるって言われてたけど、これがそういうことなのかな。
「うれしいなら泣くなよ…。俺はひなの笑った顔が好きなんだから。」
「そんな、好きなんて言われたらまた涙が出ます…うぅ…わたしは五条先生の全部が好きです…グスン」
「わかったから笑。ほら、泣いてないでうどん食べるぞ。」
「はいっ…グスン」