ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第64章 大事な生理
ご飯を食べたら、薬を飲んでお風呂に入って、五条先生はまだ寝ないみたいだから、先に自分のベッドに入って1人で寝た。
だけど、五条先生が寝室に入る頃にお腹が痛くなって、結局、五条先生のベッドに移された。
そして、一晩中、腰をさすってもらい、お腹をさすってもらい、頭を撫でてもらい、涙を拭ってもらい…
「薬の効きが悪いな…。久しぶりだからか…。ひな結構つらいな。」
「五条先生…、ごめんなさぃ…わたしのせいで寝れなくて…グスン」
「そんなこと気にするな。忘れたか?ひなは甘えていいって何度も言ってるだろ。相変わらずここぞって時ほど甘えてこないな。ひなは甘えるのが上手いのか下手なのかどっちなんだ…」
「でも、五条先生お仕事して帰ってきてるの…にぃっ…ぃ、イタイ…グスン」
「ほら、俺のことはいいから…。かわいい彼女が痛くてつらい思いしてる時に寄り添うのは当たり前だろ。」
かわいい彼女…
"トクン"
彼女の前に"かわいい"をつけてくれる五条先生。
こんな時でも、五条先生の言葉に反応して胸がトクンとしちゃう。
急に恥ずかしくなって、そっと目を閉じた。