ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第64章 大事な生理
「ひなちゃんカーテン開けていい〜?」
「はい。」
シャッ___
「椅子動かすな〜。」
「はぃ…」
ウィ〜ン…
「よし、そしたら消毒するぞ〜。」
「ハイ…」
今日は外来での検診だから、流れるように進んでいく。
ひとつひとつの動きに心の準備が追いつかなくて、返事がだんだん小さくなってしまう。
「ひなちゃん、まずは粘液取るからね。前にやったことあるやつだからな。そしたら、力抜いてゆーっくり息吐いてー…」
と言われて、ふぅーと息を吐くと
ビクッ…
「んっ…」
あそこにヒヤッとしたものが入れられて、中を広げられる。
「痛い?」
「大丈夫です…」
「ん。次はちょっとチクっとするかも。すぐ終わるから動かないで我慢してなー。」
と、今度は何か尖ったようなものが奥に当たる。
ビクッ…
「ぃっ…」
「ごめんな〜、ひなちゃんちょっと我慢な。えらいぞ〜。」
って優しく声をかけながら、宇髄先生は手際よく検査してくれた。