ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第8章 爆発する心
そのあとは、
知らない先生たちが静かに部屋を片付け始めた。
まこちゃんも誰かに手を治してもらってる。
藤堂先生はわたしのところに来て、胸の音を聴いてる。
五条先生の姿は見えなくなった。
たぶん、わたしの背後にまわって抱き抱えて、腕を掴んで止血してるのが五条先生なんだと思う。
さっきまでとは違って、みんな忙しなく動いてる。
でもすごく静か。なんの音も聞こえない。
きっともうわたしの意識がほとんどないからだ。
そのうち目の前も真っ暗になって、わたしはまた深い眠りに落ちた。