ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第65章 不安定な情緒
五条先生も言うべきことは言ったのか、お説教タイムは終わったみたいで、
「で、今はどうなんだ?今朝も気持ち悪いか?」
って、今度は泣いて立ち尽くすわたしの前にしゃがみ込んで、優しい五条先生に。
フリフリフリ…
「今は大丈夫です。具合が悪くなり始めたのは1週間前くらいからで、一昨日は帰ってきてから一度吐きました。でも、そのおかげか昨日は気持ち悪くならなかったです。もう治りました。」
「治ったかどうかはわからんが、原因は調べとこう。体温もいつもより高いし、病院行くぞ。」
って首元に触れながら言う五条先生。
「え?でも学校行きたい…。今は本当に元気なんです。あっ、そうだ、生理なんです。昨日の朝、生理になったから気持ち悪かったんです、きっと。」
「なんでそれを早く言わないんだよ…、昨日すぐ言わんか…。」
「ごめんなさい。薬忘れたから言いにくくて…」
「生理痛は?しんどくないか?」
「はい。今のところ大丈夫そうです。」
「そしたら学校終わってから病院だぞ。いいな?」
「え?でも、宇髄先生が生理の検査はもう必要ないって…」
「生理どうこうじゃなくて、こんなに吐き気が続くことあったか?どっちにしろ調べとかないとダメだ。学校終わりでいいから、な?」
「はい…」
と約束をして、学校に行く支度も済ませて朝ごはん。