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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第65章 不安定な情緒

-五条side-




「あら、ひなちゃん寝ちゃったの。」




数十分後、ひなの様子を確認しに藤堂先生が来てくれた。



「えぇ。少し前までぐずってましたけど。ひな生理になるといつも情緒不安定なんです。」



「なるほど。それでずっと泣いてたのね。俺、今日はそんな叱ってるつもりないのにな〜と思ってたんだ。」



「前に生理来た時もちょっとしたことでずっと泣いてたので。なんでも大袈裟に感じるんだと。」



「そっかそっか。まだ生理に慣れてないから、気持ちのコントロールも上手くいかないんだろうね。で、ひなちゃんの結果持ってきたんだけど……」




と検査結果を見せてもらうと、




「薬が合わなくなってるんですか…」



「うん、そうみたい。薬飲み忘れた日は大丈夫だったって言ってたし、間違いないと思う。ただ、ひなちゃん他の鉄剤も合わないから、試してあげられる薬があと1種類しかない。」



「それもダメだったらフェジン打つしかないですよね。」



「そういうこと。注射に通わせるのはかわいそうなんだけどね。ひなちゃん注射嫌いだろうし。」




と言う藤堂先生と、スヤスヤ眠るひなの顔を眺める。




「とりあえず、数日間入院させていいかな。新しい鉄剤飲ませてみて、副作用出ないか確認したいから。」



「わかりました。そしたら、ちょっと俺ひなの着替え取ってきます。すぐ戻るのでひなお願いしていいですか?」



「うん。このまま寝かせとくから気にせず行ってきて。」



「ありがとうございます。」


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