ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第66章 内科病棟
藤堂「すぐ教えてって言ったのに、なんでナースコールしなかったの…」
って言いながら診察を進める藤堂先生。
わたしの目からは涙がぽろぽろ。
「なんで…っ…五条先生がまだいるの…っヒック…」
「藤堂先生と飯食ってたんだよ。帰る前に顔見とこうと思って来たら、ひないないから…」
藤堂「ひなちゃんいつ気持ち悪くなった?薬飲んでどのくらいしてから?」
「気持ち悪くなってないっ…グスン…ただのトイレで……せ、生理痛です…グスン」
藤堂「吐くほど生理痛酷い?じゃあ宇髄先生にも診てもらおうか。」
「だ、だから吐いてなぃ……ヒック、グスン、ヒック…」
『もぉ……』
困ったな…というように、2人の小さなため息が聞こえると、
「ひな?嘘つかない。」
ぽんぽん…
全部わかってるんだぞ。とでも言うように、五条先生の手が優しく頭に乗っかって、気も涙腺も一気に緩んでしまった。