ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
_____8月上旬
今は夏休み。
最近は何もすることがなくて、ひたすら勉強したり本を読んだり、ずーっと家で過ごしてる。
7月の間は夏期講習に行ってたけど、8月に入ってからは暇人ライフ。
月初めに定期健診に行ったくらいで、外にもほとんど出てない。
注射のおかげで身体の調子は絶好調なのに。
今までの身体が嘘みたいで、地に足がついてるけど身体は軽いという、もう何だってできちゃう感じ。
この有り余った元気を消費したいんだけど、五条先生は忙しいし、1人で出来ることも特にない。
それに、一応運動はダメと言われてるしね。
はぁ…退屈……
とリビングのソファーにぐでーんとなって、窓の外の夕日を眺めていると、
ガチャッ___
玄関のドアが開く音が。
すぐに起き上がって玄関に向かう。
スタタタタッ…
「五条先生、おかえりなさい!」
「ただいま…って、ひなぁ〜?」
ハッ…!!
「走ってないです!早歩きです!」
「早歩きもダメだ。」
えぇ!なんでよ!
「藤堂先生は走っちゃダメしか言ってないのに!」
「ひなはそのうち走り出しそうだから。ま、お出迎えはうれしいけどな。ただいまっ。」
ぽんぽん…
とリビングに行く五条先生。
っ…///
わたしは真っ赤な顔で後ろをついて行った。