ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
「不安か?」
「少し…。緊張します…。」
「大丈夫。覚えてないとはいえ、昔一緒に暮らしてたんだ、すぐ慣れる。それに、ひなにずっと会いたがってたから。俺もひなにはもう一度会っておいて欲しかった。」
そうだよね。
短い間だったけど、身寄りのないわたしを育ててくれてたんだもんね。
絶対いい人だし、昔の話も聞けるかもしれないし。
「わかりました。緊張するけど、わたしも会うの楽しみにしてます。」
「ん、ありがとう。ちなみに言っとくが、両親にはひなと付き合ってることまだ言ってないから。」
え、そ、そうなんだ。
それって、どういうことなんだろ。
「それはその…、隠してるんですか?それとも、ご両親の前でサプライズ発表するためとかですか…?」
「ぷはっ!サプライズって、そんな発想なかった笑。親にサプライズなんかしたことないぞ。それに隠すつもりもない。単純にその話をする機会がなかっただけだ。」
「そうでしたか…」
「まぁ、会った時にどこかのタイミングで話そうと思ってる。かわいい彼女をちゃんと紹介しておかないと。」
「え…っ//」
か、かわいい彼女…///
ご両親はわたしのこと知ってるのに、改めて"彼女として"紹介してくれるってこと?
それって、すごくうれしい。
でも、すごい恥ずかしいし、緊張する…