ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
五母「ひなちゃん、どうぞ。」
「ありがとうございます。」
あの後、わたしが泣いてる間にお父さんとお母さんがお風呂に入ってくれた。
気を遣わせて申し訳ないけど、五条先生と同じ、さりげない優しさがうれしかった。
おかげでわたしもすぐに落ち着いて、お風呂上がりのお母さんが、はちみつ入りのカモミールティーを作ってくれた。
五母「これを飲むとぐっすり眠れるわ。」
「本当にいろんなもん持って来たんだな。ひながいるとこうも違うのか。」
と、普段はお土産のひとつももらってないように言う五条先生。
「わたしのために、本当にありがとうございます。」
五母「いいのよ。ひなちゃんは私たちの家族よ。本当の娘だと思ってるわ。それに、次はいつ帰って来られるかもわからないから、こっちにいる間、出来ることはなんでもさせてちょうだいね。」