ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第69章 お父さんの心配事
「ひな、ちょっとごめんな。」
そう言ってステートを耳につけ、パジャマの隙間から手を滑り込ませる五条先生は、もう医者の顔に。
「病院行くの…?」
「そんな顔しなくて大丈夫だから、深呼吸してごらん。」
と言われて、深呼吸。
「…ん。喘息は出てないな。しんどいけど呼吸は苦しくないだろ?」
「うん。」
「なら大丈夫だ。ゆっくり寝てればいい。」
「病院行かない?治る?」
「あぁ、すぐ良くなるよ。ちょっと疲れてるだけだ。」
ぽんぽん…
…トクン//
五母「この前のお買い物でたくさん歩いたからかしらね。ひなちゃん、ベッドに移ってゆっくり休む?」
フリフリ…
「…お母さん、寂しいからここがいい。」
「ベッドの方がゆっくり寝れるだろ。抱っこして連れてってやるから。」
「やだ、1人になるのやなの…」
五母「あらあら、心細いのね。そしたら、このままここで休みましょう。枕だけ交換しとくわね。」
とお母さんが新しい氷枕に取り替えてくれて、またウトウトと眠りについた。