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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第69章 お父さんの心配事

-五条side-




夕方、ちょうど飯が出来上がる頃、親父が仕事から帰ってきた。




「ただいま。」



「おかえり。」



「ひなちゃんは?」



「そこで寝てる。起こさないでやって。」




と言うと、親父はそーっとソファーへ近づく。




「熱はどのくらいあるんだ?」



「昼過ぎに起きた時は、7度8分だった。そこからずっと寝てる。」



「そうか。まぁでも、見てる感じ落ち着いてそうだな。」




…って、起こすなって言ったのに、言いながらひなのおでこに手を当てる親父。




「ん…。んん……おとぅ、さん?」




ひなはまだ少ししんどそうにぼーっと目を開けた。




「ごめんねひなちゃん。起こしちゃったかな。」



「だから言ったろ…。ひな?まだしんどいな。ゆっくり寝てたらいいぞ。」




そう言って、ひなの頭を撫でてやると、すぐに目を閉じてまた眠りについた。




「親父…! ひなは小さいし体力もないから、とにかくよく寝るんだ。寝て回復しようとしてるんだよ。」



「そうだったか。かわいい娘が心配でつい…。」




と、今度こそひなを起こさないように、小声で話しながらダイニングへ。


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