ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第72章 嫌いな治療
「ひなちゃん、こんにちは。」
「こんにちは。」
お腹も喘息も治り、いつもの日常に戻ったわたしの経過は至って順調。
天罰が下った後、あんな痛い治療なんて2度とごめんだと、生理のこともお腹のことも正直に話すようになった。
と言っても、月に一度の定期健診で藤堂先生にお腹を触られるようになっちゃったし、五条先生の監視の目も厳しくなったから、騙しも隠しもできなくなったというのが実際のところだけど。
それでも、少しでも気になることがあればちゃんと先生たちに伝えてる。
そんな今日も、
「ひなちゃん、次お腹触っとこうね。ベッドに横になって。」
「はい。」
とベッドの上で仰向けになり、
「…うん、大丈夫そうだね。起きていいよ。」
と言われたものの、
「そういえば、あの最悪な治療の後すぐ生理来たけど、それからまた来てないから少し不安です…。今はなんともないけど、そろそろ2ヶ月くらい経つし。」
って、藤堂先生に話した。
そしたら、
「最悪って、さすがのひなちゃんもあれには懲りたか。笑」
「だって、本当にすっごい痛かったから…」
「ははっ。まぁ、こうしてしょっちゅう話してくれる方が僕たちは助かるよ。生理がまだなこと、宇髄先生には一応伝えとくね。」
と、藤堂先生から宇髄先生へ伝えられて、今度ちょっと診せてということに。