ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第73章 ホームパーティー
『乾杯〜。お疲れ様です!』
先生たちはさっそくお酒を飲んで、みんな楽しそう。
五条先生も普段わたしと2人だと飲まないのに、こうしてみんなと一緒だとめっちゃ飲むみたい。
そして、ご飯を食べ始めて1時間半ほど経ってくると、先生たちはすっかりお酒が入りましたという感じ。
わたしと夏樹くんはいないかのように、仕事の話や世間話やらで盛り上がってる。
「先生たち盛り上がってるね。」
夏樹「だな。あ、そろそろ花火始まるんじゃね?あっち行く?」
「うん。」
夏樹くんと席を立ち、お先にリビングのソファーに腰掛ける。
「花火楽しみだな〜。」
夏樹「ひなの花火大会行ったことある?」
「ないよ。ここから見たことがあるだけ。花火大会も行ってみたいって五条先生に言ったんだけど、煙が喘息にダメだから近くで見るのは無理だって。」
夏樹「そうか。喘息って厄介だな。」
なんて話してると、
「あっ…!」
目の前に花火が上がり始めた。
すると、ダイニングにいる先生たちもみんなこっちに来て、
「ん、花火始まったか。」
と、こんなに大きいソファーなのに、五条先生はわざわざ夏樹くんとわたしの間に割って入って座った。