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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第73章 ホームパーティー



夏樹「ちょっ、うわ!大人げねぇ!」



五条「ん?なんか言ったか?」



夏樹「うゎ、マジで大人げねーじゃん…」



藤堂「ははっ。悠仁こういうとこあるから。」



工藤「夏樹、ドンマイ。ひなちゃんの横はお前じゃダメだって。」




そんな会話が隣でされてることにも気づかず、わたしはもう花火に夢中。




「わぁ〜…!!綺麗〜…!」




すると五条先生が、




「綺麗だな。」




って、腕を回してわたしを引き寄せた。



ドキッ!!



抱き寄せられたことにドキドキが止まらないのはもちろん、なにがこんなにドキドキするかって、五条先生に抱き寄せられる姿がうっすらとこの大きな窓に映ってること。

五条先生に抱き寄せられる女の子。

窓に映るドラマのワンシーンのようなその姿は、自分なのに自分じゃないみたいで、でも確かに自分で。

客観的に視覚的に認識させられることで、より一層ドキドキする。



ドキドキッ…

ドキドキッ…



……って、ダメダメ!

今は先生たちがいるし、夏樹くんまでいるんだからっ!



と、なんとか平静を装って花火に集中した。


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