ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第77章 カテーテル検査
_____翌日
今日は朝から藤堂先生の定期健診と工藤先生の検査を受けた。
それが午前中いっぱいかかって、入院手続きをして病室に入り、暫し休憩。
今回は手術があるから外科に入院するのかと思ったけど、そもそも藤堂先生が呼吸器だけじゃなくて循環器の専門でもあって、心臓も診れるから内科でいいんだって。
じゃあ、手術も藤堂先生ができるんじゃないの?って聞いたら、それは外科の工藤先生じゃないとダメって言われた。
明日するカテーテル検査なら、藤堂先生も普段からしてるみたいだけど、わたしは手術も必要だから全部工藤先生にやってもらうんだって。
先生たちの役割分担って一体どうなってるんだろう…
なんて考えながら、パジャマに着替えて少しぼーっとしてると、
コンコンコン___
「ひなちゃーん。」
と祥子さんが来てくれた。
「祥子さん!」
「久しぶりね。朝からたくさん検査あって疲れたでしょ。大丈夫?」
「少し疲れたけど大丈夫です。」
「一昨日は達弥がお家にお邪魔したみたいで。黒柱が集まってたなんて一晩中うるさかったでしょ?あの人たちすぐ騒ぐのよね。仕事ではみんな完璧なのに、どうしてあんなガキみたいなのかしら。」
しょ、祥子さん…笑
黒柱をそんな風に言えるなんて、絶対祥子さんしかいない気がする。
宇髄先生の奥さんだからそんなこと言えるのか。
というより、そんなこと言える祥子さんだから、宇髄先生の奥さんになれたのかもしれないな…