ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第80章 医大生、新たな出会い
「1人で勉強してたの?」
「はい。」
「もぉー笑。はいじゃなくて?」
「う、うん…」
「うん、それがいい。ここにはよく来るの?」
「5限がない日は来てて。」
「夏樹くんは?いつも一緒だけど、一緒じゃないの?」
「夏樹くんはバイトがあるから、講義が終わってからはいつも1人なの。」
「そっか。じゃあ、俺もバイトしてないし、ここ通おうかな。いい?」
「いいって…、図書館は自由に使えるんだから、別にわたしに聞かなくても…」
なんて話した次の日から、傑は本当に毎日図書館へ来るようになって、わたしを見つけては一緒に勉強するように。