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異世界チンポ紀行

第1章 異世界に召喚された!やった!しかし

それは、中3の3月。
僕は、高校入試に落ち、中学浪人になることが決定した。

高校の合格者発表掲示板の前で絶望する僕に、どこからともなく声がかけられた。
「世界を救え」
次の瞬間、僕は光に包まれた。

夢を見た。
同じクラスの女子の裸身をむさぼっていた。お乳をペロペロ、おなかをチュッチュ、あそこをクンニ。
いや、リアルにむさぼっていたのならいいんだが、それは妄想だった。リアルならスッキリだが、妄想なのでスッキリしない。
悶々として僕の脳内はエロだらけになり、気がつくと学んだ内容を全部忘れていた。
高校入試当日、出された問題にほとんど答えられず。
そして合格発表、僕は高校入試に落ち、浪人生活をスタートさせる…。

ハッと気づくと、僕は、冷たい床の上に寝ころんでいた。
「おお…、勇者様が現れたぞ」
「やった!この世界は救われる」
そんな声が聞こえた。
むくりとカラダを起こすと、そばにいた杖を持ったかわいい女子が
「勇者さま♡よくぞわたしの召喚に答えてくださいました。お名前をお聞かせ願えませんか?」
というので、僕は
「ケイタ」
と答えようとして舌がもつれ
「ゲビタ」
と答えてしまった。
「ゲビタさまですね。どうぞお立ちください。そしてゲビタさまの素晴らしい能力をお見せください」

僕は立ち上がった。
いつの間にか、上半身裸のトランクス姿だった。確か服を着ていたのに。
「いやあああああ」
僕は気合を入れ、右手のひらを広げ前に突き出した。
「やッ!」
………
何も起こらない。
今度は、ジャンプした。
転んだ。
「イタタタ」
そういえば僕は、運動神経ゼロだった。

よし、覚えた英単語を羅列しようと…
まったく思い出せない。
しかも僕は、あろうことか
「お乳ペロペロ、おなかチュッチュ、アソコクンニクンニ…」
と口走っていた。

次の瞬間、兵士の一人がつかつかと僕に歩み寄り、僕は顔を殴られた。
僕は、気を失った。

なんだかすごい腹が減った。
気がついた。
僕は、道の上に寝ころんでいた。服は、1枚も着ていない。全裸だった。
しかし、寒くないので助かった。
起き上がると、周囲には誰もいなかった。

「うーん」
そう、僕は、異世界に召喚されたのに、無能だった。
さて、このまま野垂れ死にするしかないわけだ。
15年の短い人生だった。
せめて、女子のおマンコにチンポを突っ込みたかった。

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