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ウソつき恋愛

第1章 再会の電車

僕がサチコに初めて会ったのは、中3の4月。
クラス替えの結果、同じクラスになった。

同じクラスには、女子が15名、いた。その数ある女子たちの中で、サチコはひときわ輝いていた(と僕には見えた)。
僕は、以来、サチコの姿を目で追った。
体操着姿のサチコを見て、どきん!とした。胸の素晴らしい盛り上がり。さぞや他の男子たちも注目しているかと思いきや、誰もサチコを見ていないよう。僕はいぶかしく思いながらも、サチコの惚れ惚れするようなカラダをガン見していた。
僕が見るところ、サチコの顔だちは超絶美少女だった。なのに同じクラスの男子たちは、誰一人サチコを話題にすらしない。

このとき同じクラスには、じつは他にも美少女たちがひしめいていた。
校内一のアイドル的な存在の女子、校内一の低身長の女子、校内一の巨乳女子、校内一の西洋的顔だちの女子、校内一のグラマー女子、校内トップの優等生女子…。
サチコは、たぶん他のクラスならクラスで1,2を争う美少女で、注目を集めたことだろう。
このクラスでは残念ながら、埋もれていた。

サチコは、僕のオナニーおかずのメインディッシュと化した。
「オオマチさん!オオマチさん!ああー!オオマチさん!」
サチコの名字は、大町(オオマチ)といった。僕は帰宅すると、チンポを弄りながらサチコの名を連呼していた。オナニーは、非常に気持ちよかった。この中学3年間のオナニーおかずでは、群を抜いて気持ちよかった。

告白して付き合いを申し込めばいいのに、と思うだろうが、そこは思春期。
それに、そんな超絶美少女にして巨乳の女子が、僕に振り向いてくれるはずもなくと、僕はあきらめていた。

僕は、イケメンではないし、スポーツも得意じゃないし、成績もぱっとしない。
何一つ、取りえがない男子だった。
強いて挙げれば、性欲がかなり強いことぐらい。この頃は、1日に8回くらいオナニーしていた。

こうして、中3の1年間はサチコにとうとう声をかけることもなく、終わった。

そんなサチコと、高1の6月、ばったりと電車で再会するのである。

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