ドSな兄と暮らしています
第7章 ふたりのこれから 〜最終章〜
第1志望の大学に受かって、家から電車で1時間かけて通っている。
大学に受かった時、私と兄ちゃんは抱き合って喜んだ。ようやく気が抜けて、ホッとした。
長いけれど、短い1年だった。
密度が濃い1年だったと思う。
兄ちゃんに「汐夏、よく頑張ったなぁ。すごいよ」と言われた時、嬉しくて涙が出た。
3月中に、真希さんも誘って3人でお祝いパーティーをして、真希さんにもお礼を伝えた。
「汐夏、ここからよ〜。たくさん勉強して、いろいろやってみて、将来のこと考えてみてね。また、何かあったらいつでも相談して」
と真希さんは言ってくれた。
『将来のこと』か……。
大学の勉強は、やりたかったことなだけあって、すごく楽しかった。
家の近くのコンビニでバイトも始めた。
週に3回、夕方5時から夜10時までシフトに入った。
少しだけれど、自分でお金を稼ぐようになって、学費のために貯金をするようになった。
日々は慌ただしく過ぎていく。
兄ちゃんとの関係も、相変わらずだ。
そういえば、兄ちゃんは「高校、卒業してからな」と言っていたけれど、卒業してもいまだに何も起こらなかった。
早く前に進みたいような、今のままでいいような、そんな微妙な気持ちでいた。
大学に受かった時、私と兄ちゃんは抱き合って喜んだ。ようやく気が抜けて、ホッとした。
長いけれど、短い1年だった。
密度が濃い1年だったと思う。
兄ちゃんに「汐夏、よく頑張ったなぁ。すごいよ」と言われた時、嬉しくて涙が出た。
3月中に、真希さんも誘って3人でお祝いパーティーをして、真希さんにもお礼を伝えた。
「汐夏、ここからよ〜。たくさん勉強して、いろいろやってみて、将来のこと考えてみてね。また、何かあったらいつでも相談して」
と真希さんは言ってくれた。
『将来のこと』か……。
大学の勉強は、やりたかったことなだけあって、すごく楽しかった。
家の近くのコンビニでバイトも始めた。
週に3回、夕方5時から夜10時までシフトに入った。
少しだけれど、自分でお金を稼ぐようになって、学費のために貯金をするようになった。
日々は慌ただしく過ぎていく。
兄ちゃんとの関係も、相変わらずだ。
そういえば、兄ちゃんは「高校、卒業してからな」と言っていたけれど、卒業してもいまだに何も起こらなかった。
早く前に進みたいような、今のままでいいような、そんな微妙な気持ちでいた。