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先生、出ちゃうよ

第13章 緋山先生との出会い

4月になり、学校に行けていない私も形だけは一応高校生ということになった。

成瀬「由奈、もう高校生かぁ、、あっという間だな!」

由奈「うん、、、先生、あのさ、ママから何か連絡あったりした?」


ママからは入院した時以来一度も連絡がなかった。
中学を卒業し、高校生になるこの機会にもしかしたら連絡があるかもしれない!
私は少しだけ期待していた。

しかし、その期待もすぐに壊れる。
成瀬先生は寂しそうな顔をして、

成瀬「きてないよ、、由奈、先生がママに連絡してみようか?」

由奈「いいの!しないで!ママ、お仕事に集中してるし、電話したら多分怒るから、、、」

成瀬「そっか、、、じゃあ、何かあったらまた先生に相談して!」

由奈「うん、、。」

私は高校生になっても相変わらず1人でおしっこをすることはできなかった。
むしろ、最近は先生のお手伝いがあっても出ないこともざらだった。

"高校生なのにおしっこが1人でできない"

この事実が私の自尊心を酷く傷つけていたのだった。

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