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成瀬先生は由奈ちゃんと海斗くんを帰した後、私の病室に白衣を着た男性を1人連れてきた。

成瀬「由奈！前に話した緋山先生だよ！」

緋山「由奈ちゃん！緋山です！しばらく由奈ちゃんの治療のお手伝いさせてもらいます！仲良くしてな！」

緋山先生は関西弁の似合う朗らかな人だった。

いい人なんだろうけどやっぱり初めて会う男性は怖い。成瀬先生の白衣の裾を掴み後ろに隠れる。

由奈「、、、、。」

成瀬「由奈、ご挨拶は？」

成瀬先生に促され

由奈「由奈です、、、。お願いします、、、。」

私が消えそうな声で呟くと緋山先生は

緋山「こちらこそお願いします！」

とにっこり微笑んでくれた。

成瀬「由奈ももうすぐ中学卒業だし、緋山と仲良くなる意味も込めて3人でご飯食べよっか！」

成瀬先生の提案により、私の卒業祝いと緋山先生の親睦会を兼ねて病院内の小さなレストランで、3人でご飯を食べることにした。


成瀬「由奈、中学卒業おめでとう！」

緋山「由奈ちゃんおめでとう！次は花の高校生やん！」

2人は自分たちの高校時代を色々教えてくれた。
緋山先生と成瀬先生は高校時代のバスケ部の先輩と後輩らしい。
大学は別だったものの社会人になってから再開したそうだ。
成瀬先生を慕う緋山先生と緋山先生を可愛がる成瀬先生の関係はすごく素敵だった。

緋山先生は私にバスケ部のキャプテンをしていた成瀬先生の話をたくさん聞かせてくれた。

成瀬「おい！緋山、照れるからその辺でやめとけって！笑」

緋山「いいじゃないっすか！由奈ちゃんも興味あるみたいやし！な！」

由奈「うん」

こんがりと日焼けした緋山先生は白い歯を見せて私に笑いかける。
その笑顔が私の緊張を溶かす。

成瀬「由奈！そういう緋山もな、女子にモテモテで、大会会場に緋山のファンが押し寄せてたんだぞ！笑笑」

由奈「そうなの？その話も聞きたい！」

食事を終えた頃には緋山先生ともすっかり仲良くなっていた。

緋山「じゃあな！由奈ちゃん、また明日な！」

緋山先生と別れ成瀬先生と病室に戻る。